Topics

評価者目線:目標を達成するために成長できるか

自分の仕事の評価が努力のわりに高くないと感じている人は、上司の評価基準、つまり評価者目線で部下をどう見ているかを理解できていない可能性があります。上司が部下を評価する時は「目標を達成するために、成長することができているか」という点を重視していることを知っておきましょう。

評価者目線:目標を達成するために成長できるか
Pocket

なぜ人事評価面談を行うのでしょう

なぜ人事評価面談を行うのでしょう

ほとんどの企業では年に1回、上司と部下が仕事の評価について話し合う「人事評価面談」を行います。学校で言えば通知表を見せられながら、先生と個人面談をするようなものです。部下からすると、すでに上司からの評価が決まっていて、そのことを確認する場でしかないと感じているかもしれません。しかし上司、つまり評価者目線で言えば、人事評価面談自体も今後の部下の評価を見極めるための大切な場になります。部下がどれだけ仕事で成果を出したか、どのような失敗をしたか、現在の力量についてなどは上司は把握しています。しかし、そこに至るプロセスや部下がどのように考えて行動したのかなどの情報は、本人に聞いてみないと分からない部分もあるのです。人事評価面談は、すでに出た評価を確認し合う場ではなく、評価者としての思い込みで一方的に間違った評価をしないために必要不可欠な場と言えます。

上司が部下に求めていることを知りましょう

人事評価面談では、上司が部下に下した評価を部下に理解させ納得させる場ではなく、部下がどのように考えて行動したのかなどを聞き取り、ミスジャッジを防ぐために必要な場でもあります。部下としても、上司のそのような心情を理解して人事評価面談に臨む必要があります。例えば何か仕事上でトラブルを起こした部下と人事評価面談をする時に、上司は「なぜトラブルにつながる行動をとったのか」という点よりも、「失敗をした後にどのように考えて、どのような行動をとったのか」という点を知りたいと思っています。すでにトラブルが起きた原因も、その時になぜ部下がそのような行動を取ったのかについても、おおむね上司は把握していています。今後トラブルが起きないための手だてもしているでしょう。しかしトラブルを起こしてしまったことに対してどのように考えて、どのような行動を取ったのかは本人しか分からない部分です。

成長ができる人は評価されます

トラブルを起こしたり、失敗をしたことに対して、部下がどう考えてどのような行動をしたかを知ることで、部下の本当の意味での評価が決まります。自分の部下が今後どのように成長するか、あるいは停滞するか、失敗に委縮して潰れてしまうかが予想できるからです。トラブルを起こしてしまった事実は消せませんので、その年の仕事の評価はマイナスにせざるを得ないかもしれません。しかし失敗を糧に成長をする部下、それも飛躍的に成長をするタイプの部下だと思わせれば、将来的な仕事の評価は高くなります。その年の評価の小さなマイナスなどすぐに打ち消せるでしょう。失敗した部下に求めるのは「失敗を経験し、仕事に対する気付きを得た」ということ、さらに「すでに成長するための行動を開始している」ということです。人事評価面談をした時に、上司が部下に確認したいのはこの点です。すでに成長をするための気付きを得て、新しい行動を始めていることをアピールすること、そして本当に言葉通り行動していることが、仕事の評価を上げるために大切になります。

NEW

  • 評価者目線:目標を達成するために成長できるか

    評価者である上司が、部下のどのような点を重要視して評価をしているのかを理解すると、評価をされやすい行動をとれるようになります。「人事評価面談」で上司が部下に求めていることを知ると、上司の評価基準が分かりやすいと思います。例えば失敗をした部下に対して上司が求めていることは何でしょうか。それは「失敗から気付きを得ること」、「気付きの結果、新たな行動を始めていること」です。要約すれば「目的を達成するための成長ができる人」となります。...more

  • 評価されるためのアピール法

    仕事の評価を上げるために評価が上がりやすい態度をとるようにしましょう。まず笑顔で仕事をすることが大切です。作り笑いから始めましょう。次に仕事が速いイメージを付けるようにしましょう。上司の依頼にすぐにリアクションをすることが重要です。さらにライバルを褒めるようにすると、評判が上がり、評価も高くなるでしょう。そして上司に「ゴマをする」のも立派なコミュニケーションだと割り切れれば、仕事の評価はどんどん高くなるはずです。...more

  • 双方のギャップをなくす360度評価とは

    上司から一方的に評価する仕組みが、不公平な評価を生む一つの要因になっています。ここに第三者の目線や、部下も上司を評価する仕組みが加われば、より客観的かつ正当な評価につながるでしょう。そこで多くの企業が、多面的な評価方法である「360度評価」を取り入れています。正当な評価を望む方は、「360度評価」を導入している企業に注目してみましょう。...more

こちらの記事もどうぞ

  • 転職のプロが相談に乗ってくれる

    転職を考えている人は、「転職エージェント」を利用しましょう。転職エージェントに登録すると、たくさんの求人情報を紹介してくれます。自分だけでは見つけられない非公開求人案件もあります。また転職エージェントには転職先の企業情報に精通しているスタッフがいて、自分のキャリアやスキルを活かせる転職先とマッチングしてくれます。また手続きや受付などの雑事を代行してくれるなど、転職活動をサポートしてくれます。仕事をしながら転職活動を続ける人の助けにもなるでしょう。...more

  • エンジニアはフリーランスとして活躍できる

    仕事で評価がされない職場で働いているエンジニアの方は、独立してフリーランスの道を選ぶ方法があります。フリーランスになれば、自分を高く評価してくれるクライアントを選んで仕事をすることができます。結果的に収入も格段にアップするかもしれません。フリーランスになると、安定して仕事を得るために営業活動が重要になります。フリーランスのエンジニア向けのエージェントサービスに登録すれば、優良案件を紹介してくれますので仕事に集中することができそうです。...more

  • 従業員目線:不明瞭な評価基準への不満

    仕事の評価をされない部下の側から見ると、「不明瞭な評価基準」への不満があります。評価基準が明瞭でないと、仕事の評価が低い時に納得ができません。実は明確な評価基準などなく、上司の個人的な好き嫌いで部下を評価していると思われるかもしれません。不公平感を持った部下のモチベーションは上がりませんから、仕事の成果も出にくくなります。まずは評価基準を明示すること、そして人事評価面談などで評価のフィードバックを部下にすることが大切です。...more